初級文法
管理人の復習も兼ねて中国語の初級レベル文法を解説します。一般の中国語テキストでは説明が簡単すぎたり、用法が分かりづらい部分も丁寧に解説してゆきたいと思います。
※中国語の基礎知識(当ページ下部へ移動します)
1 動詞述語文 2 名詞述語文 3 形容詞述語文 4 「是」を使いこなす 5 指示代名詞 6 疑問代詞 7 副詞の使い方 8 否定文 9 量詞のパターン 10 数を尋ねる 11 存在を表す”有” 12 存在を表す”在” 13 “从”と”离”の違い 14 “的・地・得”の使い分け 15 語気助詞”呢・吧・啊” |
16 動詞の重ね型 17 進行形”正在~呢” 18 経験”動詞+过” 19 もうすぐ~する 20 完了を表す”了” 21 文末に置く”了” 22 助動詞-要 23 助動詞-想・打算 24 助動詞-能・可以 25 助動詞-因该・得 26 連動文 27 禁止表現 28 比較する 29 兼語文と使役表現 30 受け身の表現 |
中国語の基礎知識
中国と一口に言っても大小56の民族が入り交じる多民族国家です。西端ではアラビア文字が町に入り乱れていますし、東北地域などでは朝鮮語を話す人も少なくありません。
一般的に使われる標準語はは「普通語」-普通话 pǔtōnghuàと言います。主に北方で使われていますが、基礎教育では普通語が教えられますので、理論上は中国全土どの民族でも中国語を話せます。
たまに中国語が「北京語」と呼ばれる時がありますが、北京で話されている言葉は一種のなまりであり(er 化音が多い。下を巻く)厳密には標準語の発音ではありません。
方言としては、上海語・広東語・四川語などがあり方言と言えないほどの違いがあるので、普通語を話せる中国人でも何を言っているのか分からないことがあります。
文法について
英語と同じく S(主語)+V(動詞)+O(目的語)の語順です。しかし英語のように時制によっての変化がありません。英語ではspeak-speaked-spokenのように動詞が変化しますが、中国語は全く変化がありません。時制に関しては文脈で判断します。
その代わりと言ったら難ですが、中国語は語順が命と言われています。ちょっと発音が上手でなくても語順が正確であれば中国人は理解してくれます。しかし語順が違うと意味も異なりますので注意が必要です。
とは言っても日本人にとっては漢字を組み合わせるだけで文章が作れて意味が通じるので、さほど難しいものではありません。パズルのようなものだと考えて仕組みを理解しながら学びましょう。
敬語のシステムがなく、男女言葉が存在しない
中国語で敬意を払う言葉の代表的なものは”请 qǐng”と您 nínです。
その他敬意を示す表現は多くなく、言葉の表現で相手を立てます。
意外に思われるかもしれませんが中国語では湾曲(わんきょく)表現も用いられます。性別によって言葉遣いが異なるわけではないので便利な反面、スラング(俗語)はしっかりと存在するので、用いる表現に注意が必要です。
文脈で判断することも多い
一つの単語でも時制によって変化しないので、その動作が”過去なのか・今なのか・将来なのか”動詞を見ただけでは判断できません。
それで、文脈で用いられている単語や用法も覚えておくならは、その動作がいつ起きたものなのか理解できます。初級のパターンだけ覚えるだけでも時間に関する表現が色々とできるようになるでしょう。