中国語学習にリスニング教材は必要か?

スピードラーニングなど色々ともてはやされるリスニング教材ですが実際には中国語学習者にとって必要なのでしょうか?この記事ではそんな点をまとめました。

リスニング教材とは?

中国語の音声が収録されているCDなどを用いて、中国語を聞いて理解する、つまりリスニング力を強化する教材の事です。特に中国語検定を受ける方にとってはリスニングの試験もありますので必須のものといえるでしょう。

初めはテキストの付録CDでOK!

中国語を新たに学ばれる方は大抵市販されている中国語テキストを購入されると思いますが、付録で付いているCDを聞くことにになると思います。

恐らくCDの内容はテキストの本文をそのまま中国語の音に直したものになるでしょう。この時点では中国語そのものを聴いて慣れることができれば十分でしょう。

少しずつ慣れてきたら中国語の単語を覚えることにも興味が行くと思います。キクタン中国語にも付属CDがあり、中国語と対応する日本語が交互に出てくるので単語そのものの聞き取り能力を高めることができます。

キクタン中国語については、姉妹サイトにレビューが載せられていますのでそちらを参考にされてください。

≫≫「キクタン中国語」レビュー(姉妹サイト)

大陸版听力教材は独学では難しい

中国で留学していた時にリスニング専門の授業がありました。使っていたテキストはリスニング専用の教科書です。日本からでも大陸版のリスニング教科書を購入できますが、あまりおすすめしません。

理由は「独学では難しい」からです。何が難しいかというと、教科書の構成は短い句を聞いて4択で答えるものや、本文の内容を聞いて理解力を試す問題を解いてゆくものです。

私の使っていたテキストは本文が全て載せられていましたが、肝心の答えが載せられていませんでした。仮に答えが載せられていても、回答の理由が分からないと「聞いて理解する能力」はつきません。英語や日本語の対訳も無いので合点がゆかないのです。

もし、用いられるならば独学ではなく中国人に、しかも中国語を上手に教えられる中国人に助けてもらわないとかなりキツイと思います。

あくまでも学校の授業で用いるのが当テキストの使い道です。

今のところ使えるリスニング教材はスピードラーニングのみ

日本で出されているリスニング教材で実際に使えるのは、今のところスピードラーニングのみとなっています。元々英語で出されたもので累計100万人が使ったと言われる王道教材です。

他サイトのレビューでは明暗分かれるところですが、使い方さえ間違わなければ確実に実力が付く教材と言えます。リスニング力だけでなく、応用すればスピーキングの能力も高められるので、個人的にはオススメの教材です。

≫≫スピードラーニングのレビューはコチラから

※対象は中級に到達するくらいと考えて良いでしょう。(中検2級)

中級以降のリスニング力の鍛え方

ここまでたどり着けばお金をかけずにリスニング力を高められます。日本にいる中国人とのコミュニケーションを通じて自然と鍛えることができるでしょう。

中国人と話す環境が無い方は、中国語のテレビを見る/ラジオを聞くことで相応のリスニング力を付けることができます。

中国語のニュースであっても多くは字幕が出るので難しくありませんし、日常生活を描いたドラマなども内容を選ぶ必要はありますが、会話表現を学ぶことができます。

意外とラジオもオススメです。アナウンサーの声が非常に明瞭なので一般的な内容であれば容易に理解することができるでしょう。

リスニング教材が不要なタイプの人

中国語圏に半年~1年以上留学する人は現地の学校で学べますし、直接中国人とコミュニケーションをすることで鍛えられるので必要ないでしょう。

ちなみに管理人はこのタイプです。しかし、帰国後にリスニング能力の維持が求められるので、テレビやラジオを使って能力の維持に努めましょう。

また中国人の友人がいる人も教材は不要です。直接その友だちから教えてもらってください。

色々書きましたが、まとめてみると

中国語を教室などに通わず独学で学ばれる方で、バランスよく中級程度までレベルアップしたい方はリスニング教材が大きな助けになります。

初期投資は掛かりますが、中国語独学者が陥りやすい「読めるけど聞き取れない-書けるけど話せない」落とし穴を回避してゆけますので、投資分は十分に回収できるでしょう。

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