第8課-否定文
否定文を作る時に用いる”不”と”没”は副詞なので、基本的に動詞や形容詞の前に置きます。この課では”不”と”没”の違いや部分否定や全部否定、全面否定について学びます。
“不”と”没”の違いのまとめ
主に現在や未来の否定 | 過去や所有の否定 |
主観的な否定 | 客観的な否定 |
助動詞の否定 | 一部の助動詞の否定 |
習慣の動作を否定 | 動作の完成・実現・発生を否定 |
性質や状態の否定 | 状況がまだ起こっていない |
※代表的なものを挙げてみました。例外的なものもありますので、初級部分では大まかに覚えていれば問題ありません。
語順の違いで部分否定と全部否定に変わる
“很・太・都”などの副詞の前に”不”を置くと部分否定になり、「さほど~ではない」や「全て~というわけではない」の意味になります。
一方、副詞の後に”不”を置くと全部否定になり、「まったく~ではない」や「全て~でない」の意味となります。
例文1:我不太喜欢四川菜。
ピンイン:wǒ bú tài xǐhuān sìchuān cài
日本語訳:私は四川料理があまり好き<ではない。(部分否定)
例文2:他们都不是中国人。
ピンイン:tāmen dōu búshì zhōngguó rén
日本語訳:彼らは全て中国人ではない。(全部否定)
例文3:这个菜太不好吃。
ピンイン:zhège cài tài bù hǎochī
日本語訳:この料理はとても美味しくない。(全部否定)
※文法上は「とても美味しくない」の”太不好吃”は成立しますが、マズイことを表現したければ、敢えて「美味しく+ない」と表現せずに、”这个菜很难吃zhège cài hěn nán chī”と「この料理はとてもマズイ」と直接表現したほうがスマートです。
全面否定について
その1:一+量詞+也/都+不/没
意味:1つも~ない
例文:最近他非常忙,一天也没休息。
ピンイン:zuìjìn tā fēicháng máng , yītiān yě méi xiūxi
日本語訳:最近彼は非常に忙しく、一日も休んでない。
その2:一点儿+也+不/没
意味:少しも~ない
例文:屋子里开着空调,一点儿也不热。
ピンイン:wūzi lǐ kāi zhe kōngtiáo , yīdiǎnr yě bú rè
日本語訳:部屋の中でエアコンをつけていると、少しも暑くない
その3:疑問代詞+也/都+不/没
意味:(疑問代詞の意味)も~ない
※”什么”で「何も」、”谁”で「誰も」、”哪儿”で「どこも」のように疑問代詞で表される範囲が全面否定されます。
例文:我什么都不知道。
ピンイン:wǒ shénme dōu bùzhī dào
日本語訳:私は何も知らない。
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