中国へ留学するのに必要な学力は?
留学する期間と目的の兼ね合いによる
中国へ留学なんてできるのは一生のうちに一度くらいだと思うので、留学生活を満足の行くものにしたいですよね。留学する日がまだ決まっていないのであれば、様々な要素を考慮して決定することが肝心です。
まずは自分の到達したいレベルを決めましょう。専門的な職業にでも就くのでなければ、新HSK5級or中国語検定3級くらいあれば中国生活も可能でなおかつ中国語を十分楽しめるレベルと言えるでしょう。
このレベルに達するにために留学開始時のレベルと必要な期間を試しに出してみます。(あくまでも想定値なので個人差があります。ご了承ください)
中検3級であれば半年でもOK
日本で既に中国語検定3級程度の学力があれば大したものです。半年程度でも集中すれば更にレベルアップできます。ただし、留学期間の時間の用い方を工夫する必要があります。
今まで独学で学んできたのであれば、必然的に単語と文法学習が中心になるでしょう。現時点で「読む」能力はかなりあるはずなので、さほど心配がありません。
私自身中国語検定4級レベルもありませんでしたが、「読む」能力はほとんど問題がありませんでした。日本人の役得の一つでもあります。
留学期間中は特に「話す」能力を高めるよう努力できるでしょう。大学ではスピーキングの授業があるので、積極的に参加することです。そして授業以外の時は宿舎の外に出てひたすら話すことです。
話すことができれば「書く」こともできるはずなので、「書く」のはさほど力点を置く必要がないと私は考えます。私も現在中国語で文章を作成することがありますが、パソコンを使うのできちんと文字を起こしてくれます。
しかし、スピーキングは反射能力が求められるため、実地で訓練するしかありません。リスニングについては専門の授業もありますし、中国人と話すことを習慣にしていれば自然と聞き取れるようになります。
話す能力を高めると中国語脳の形成に役立ちます。
中検4級であれば1年ぐらいはあると良い
留学期間が半年だけだと、かなりスピード感が求められる過ごし方になります。中検4級程度で半年の期間だと、ちょうど生活や勉強にも慣れた頃に帰国となるので、ちょっと物足りなさを感じると思います。
できれば1年間じっくり勉強するのをおすすめします。特に文法や言葉の用い方を重点的に学ぶとよいでしょう。中検4級程度であれば日本で学んだ中国語の土台がさほどないので中国留学の際に土台を据えることになります。
中国と日本のテキストは違いがあります。個人的な意見としては、中国のテキストはさほど文法の意味や用法について事細かに説明する代わりに、どんどん用いながら覚えてゆく感があります。
理由はテキストが全て中国語で書かれているので、細かくは書かれていません。その部分は電子辞書を用いて意味を調べる程度でフォローすることができます。
私も中国で中国語の文法等を中心に習ったのですが、自分に合っていた気がします。新たに学ぶ内容をとにかく使うことで用法を覚えるやり方は理にかなっていました。結局覚えるのは使うためなので、その機会が多いほうが覚えるのではないでしょうか。
留学するための準備をするのは賢い方法
いずれにしても中国留学を最大限実りもあるものとするためには、日本にいる段階である程度の学習が求められるということです。
できれば「日本で学んでもダメだったから、中国留学をする」と言った逃げの発想ではなく「更にレベルアップするため」に活用できるとイイですね。
時間的な余裕があればゼロレベルの状態での留学はあまり勧めません。少しでもいいので基礎を学んでから行ったほうが覚えは早いので費用対効果は高くなるからです。
≫≫ 文法に重きを置いて中国語の基礎を学べる教材