ディクテーションは単語力の向上につながるか

ディクテーションとはいわゆる「書き取り」のことを指します。文章を聞いて書き取る方法もあるのですが、ここでは単語を書き取ることについて言及しています。

耳から入る音を漢字に変換する訓練

中国語の授業でも取り入れられている訓練法ですが、教師が単語を読みあげて生徒が単語を順番に描き上げてゆきます。音を正確に聞き取ることと、音を漢字に結びつけることができるので、リスニング力と単語を書く能力を高められます。
 
独学者の場合は読みあげてくれる先生がいないので、自分で音を作らなくてはなりません。ICレコーダーなど録音できる機器に20~30個程度の単語を録音します。発音さえ良ければ自分の声でも十分勉強になります。
 
キクタンに付属しているCDも役立てることができるでしょう。私も持ってますが、CD音声は「中国語-日本語-中国語」の順で単語が読み上げられてきます。日本語が出てくる前に停止して書きとればしっかり練習になります。

ディクテーションの弱点について

ディクテーションは「音」と「漢字」結びつけるものであって、「音」と「意味」を直接結びつけるものではないと言うことです。
 
それで、ディクテーションの位置づけを理解した上で、単語の意味を理解するための学習が必要です。単語の意味を脳に焼き付けるには、一人で何回か書いて練習する際に意味を考えながら行うことである程度力が付きます。
 
それ以上に単語を「聞く・話す・読む・書く」を繰り返すことが重要でしょう。つまり中国語を実際に使うことによって単語の意味を脳に焼き付けることができるのです。一朝一夕にできるものではないですが、確実に単語力を身につけることができます。

ディクテーションの意義とは何か?

初級レベルでは中国語の音に慣れていないせいか、全く馴染みのない外国語に聞こえてしまいます。その音を漢字に結びつけるのがディクテーションの役割だと管理人は思います。
 
それで、ある程度中国語を音で聞き理解できるようになったら「多く聞き・多く話す」方に時間をかけることをおすすめします。その方が耳を中国語に慣らすことができ、音の意味を脳に焼き付けることができるでしょう。
 
管理人も話を聞きながら中国語でメモを取る機会がありますが、これもディクテーションの訓練が役立っている一面と言えるでしょう。

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