短期記憶と長期記憶を活用する
中国語の単語や学んだことを効率よく覚えるために脳の記憶領域をどのように上手に活用できるかご紹介します。まず始めに脳にはどのような記憶領域があるか知っておきましょう。
短期記憶領域
人が生活していて目に映る物や肌で感じるもの全てが感覚記憶に保存され、そこから選ばれたものが短期記憶に保存されます。これは人が意識していてもそうでなくても自然と行えるものです。
しかし、短期記憶領域の容量は非常に限られたものです。
長期記憶領域
短期記憶領域から一部のものが長期記憶領域へ移ります。この記憶領域の容量は無限で、保存できる期間も半永久的と言われている程のものです。
一度記憶に書きこまれれば、定期的に記憶の引き出しだけ実施していれば常に使える状態になっています。
多くの科学者が既に認めていることですが、人間の脳の潜在能力は凄まじいものがあります。人の一生で使える脳の容量は本来発揮できる容量の一万分の一しか使われていないようです。
それだけの能力を人は備わっているので最大限に活用したいものですが、どうすれば良いのでしょうか?
いかに短期記憶から長期記憶に移せるか
短期記憶は容量が小さいのでそのままにしておくと時間の経過と共に記憶から消されてゆくので、消える前に長期記憶領域へ移さなければなりません。
長期記憶へ移すための作業が、中国語学習になぞらえるならば「復習」なのです。「復習の大切さ」のページでも触れていますが、人の忘却曲線のデータによると1時間後と1日後が記憶の失われる割合が大きく出ています。
この部分で「復習」をして記憶から失われてゆく部分を食い止めれば、記憶量を増幅することができるのです。
おもむろに知識の取り入れだけをするのは、栓の閉まっていない風呂に水を入れるようなものです。学んでもすぐに忘れてしまうと感じる人は「短期記憶の領域」で留まって消えているのかもしれません。
決して記憶力が悪いのではなく、方法に問題があるだけなので上手に学習の中に復習する時間を取り入れましょう。
もちろん一回復習しただけでは覚えられないものもありますので、年齢や能力に応じて復習の時間や回数を増やして上手に覚えてゆきましょう。
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